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この様に、物流拠点は都市構造に大きな影響を与えることから、流通業務市街地の整備にあたっては、「流通業務市街地の整備に関する法律」の中で規模、位置等の基本方針を定めることが述べられている。

 

?都市部の交通環境を改善する役割
貨物の集配所である物流拠点には、多くのトラックが集まり、物流拠点へのアクセス道路はトラックの通行量が増加する。
従って、物流拠点の配置を計画的に行うことにより、都市部への進入車両の削減が図られ、また一般車両や歩行者と大型車両の住み分けが促進されることが見込まれる。つまり、物流拠点は、交通渋滞や交通安全面などの交通環境を改善する役割を持っている。

 

?就業機会を提供
物流拠点は、物流に関する作業が集約されている。そのため、雇用といった面では就業機会を提供するといった役割を持っている。

 

?緊急時における防災拠点としての役割
阪神・淡路大震災では、震災等の緊急時において、物資の輸送、情報の愛発信等、物流の持つ機能は人びとの暮らしを支える重要な役割を果たすということが実証された。
従って、災害時には物流拠点は、従来の物資の供給基地といった役割に加え、緊急物資の配送基地として利用されたり、被災地の情報を外部に発信する防災拠点としての役割を果たす。
また、広いスペースを持つことから、常時から非常食などの備蓄場や、避難場所として活用できる。

 

 

 

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